住宅性能表示制度とは

グループ統一の基準で住宅の性能を評価

なにかを買うときに、その商品のスペックに注目する方は多いのではないでしょうか。スマートフォンなら、カメラの画素数やディスプレイの大きさなどを重視されるかもしれませんし、自動車なら燃費や排気量などを判断材料にするかもしれません。では、住宅の場合はどうでしょうか。住宅に関するスペックは客観的な数字ではなく、各メーカーやディベロッパーが独自の言いまわしで説明している例が多く見受けられます。仮にそれらの特徴がイメージできたとしても、購入するかどうかの判断材料にするのは難しいかもしれません。そこで、統一の基準で住宅を評価し、性能比較を容易にしたのが「住宅性能評価」です。

性能をわかりやすく表示

住宅性能表示制度は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて制定されました。 これは、10分野の性能項目について、同じ基準で算出された数値や等級を表すもの。物件の間取り図や外観だけでは判断できない項目も設けられており、専門的な知識がなくても住宅の比較検討をしやすいように作られています。基準が明確なので、上手に利用すれば、希望に沿った住宅選びができるかもしれませんね。

各分野の概要

10分野の評価ポイントは、以下の通りです。

  • 地震などに対する強さ

    地震、暴風、積雪などの自然災害が発生した際の損傷の受けにくさの評価。等級が高いほど倒壊、損傷しにくいことを意味します。

  • 火災に対する安全性

    火災時に人命や財産が守られるかどうかを基準に設けられた評価。等級が高いほど外壁や屋根、床などが延焼に対して強く、火災時に避難のしやすいことを意味します。

  • 柱や土台などの耐久性

    構造躯体等に使用される材料の経年劣化への対策がどの程度なされているかの評価。等級が高いほど耐久性が高いことを意味します。

  • 配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策

    構造躯体よりも劣化が早い、配管類に対する評価。等級が高いほど各配管の点検や補修が容易であるかことを意味します。

  • 省エネルギー対策

    建物の断熱化などの省エネルギーに対する評価。等級が高いほど省エネルギー性に優れていることを意味します。

  • シックハウス対策・換気

    化学物質を含有した建材の使用状況などの評価。シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドの使用量や、居室の換気対策などが評価基準となっています。

  • 窓の面積

    窓の開口面積と設置位置が配慮されているかどうかについての評価。採光や通風はもちろん、解放感や眺望への影響など、多角的な基準が設けられています。

  • 遮音対策

    遮音対策についての評価。音楽や足音など近隣の生活音をどの程度遮断できるかが基準になっています。主にマンションやアパートといった集合住宅で重要な項目だと考えられています。

  • 高齢者や障害者への配慮

    移動時の安全性や介助の容易さについての評価。段差の有無や手すりの有無、階段の勾配などが基準になっています。

  • 防犯対策

    外部に面した開口部について、有効な侵入防止対策が取られているかについての評価。ただし、周辺の状況や犯人の熟練度、人数などの要因により、安全性に変動があることに留意する必要があります。

各評価は国土交通大臣の登録を受けた第三者機関が、客観的かつ公平に行います。また、住宅性能評価書が交付された住宅は、住宅ローンの金利や地震保険料の優遇対象になることがあります。将来的に売却することになった場合、品質の高い住宅として有利になることもあるようです。購入の際の検討材料にしてみてはいかがでしょうか。

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