ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーとは、NPO法人日本FP協会が認定するCFP資格・AFP資格、または国家検定であるFP技能士（１級〜３級）の資格保有者のことを言います。
一般的には【FP(エフピー)】と呼ばれている事が多いです。
雑誌やウェブサイト等の情報を調べてお金の勉強をすることは、とても大事ですが、自分自身が抱えている悩みに対する具体的な答えが見つからない限り、大きな決断を下すのは難しいことです。

そこで、ファイナンシャルプランナーの登場です。

ファイナンシャルプランナーは、あなたが抱えているお金のお悩み事に、個別に相談にのってくれる専門家。

それぞれの人が個別に抱えている背景や事情、例えば、年収や家族構成、住宅ローンの金利や返済年数などを踏まえて、「私の場合はどうなんだろう？」という具体的な疑問に答えてくれる頼もしい存在です。

「年に1回は海外旅行に行きたいね」「子供は大学附属の私立高校でどうかな？」「定年したら故郷に帰ろう」など、夫婦や家族の将来について話し合ったことはありますか？
多くの方が部分的なイベントについて話すことはあっても、「一生涯のライフプラン」について話し合う機会はなかなかないのではないでしょうか。

ファイナンシャルプランナーにお金の相談をすると、一生涯にわたるライフプランのシミュレーションを立てることができます。
結婚、子供の誕生や進学、住宅購入などのイベントはもちろん、老後の生活設計に至るまで、一生涯の生活設計を見据えて「いつまでにどれだけのお金が必要になるのか」「十分な老後の資金を確保しておくにはどれだけ貯蓄しておいたらいいのか」をイメージできるようになります。

「家を買う」という、人生の中でも最大の買い物をするタイミングは、一生涯にわたる夫婦や家族の生活設計、それに伴うお金の話をする滅多にないチャンスです。
この機会に、ファイナンシャルプランナーに相談して、夫婦や家族で生活設計を共有しましょう。

ライフプランを立てておくことで、自分や家族が何歳の時に、家計の収支や貯蓄残高がどのように推移していくのかを知ることができます。
もし無理のあるライフプランであれば、ファイナンシャルプランナーが専門的な立場から保険や家計の見直しをアドバイスしてくれます。

住宅の購入は人生の中でも特に大きな費用がかかるイベントですので、当然のことながら一生涯のライフプランにも大きく影響します。
生涯のライフプランを見据えた時に、「住宅購入にあてる費用として無理のない金額はいくらなのか」「適切な住宅ローンの返済プランはどのような計画なのか」を具体的に知ることができます。

また、住宅購入にあたって親からの資金援助を受けたり、将来的に相続を受けた時のことも考えたいのであれば、なおさらファイナンシャルプランナーの専門的なアドバイスを受けた上で計画を立てるのが得策でしょう。

これら以外にも、住宅購入のタイミングにあわせて加入している生命保険の見直しをしたり、新築時に加入する火災保険や損害保険の相談をしてみるのもいいでしょう。

「お金の専門家」とはいえども、ファイナンシャルプランナーにもそれまで従事してきた業界や出身企業によって、どうしても得意分野とあまり得意ではない分野があります。
家の購入をきっかけにライフプランの相談をするなら、不動産や建築に明るいファイナンシャルプランナーを選ぶのが安心です。

もし具体的に「ファイナンシャルプランナーに相談したい」と思ったら、まずは検討中のハウスメーカーや不動産会社の担当者に相談してみるといいでしょう。担当者がファイナンシャルプランナー資格を持つ人を紹介してくれるはずです。

ただし、相談した会社に所属するファイナンシャルプランナーの場合はどうしても自社の商品を売ることが目的になりがちです。
第三者視点の客観的なアドバイスが欲しいと思うなら、ハウスメーカーや不動産会社の社員ではない「独立系ファイナンシャルプランナー」に相談するのがおすすめです。相談に費用がかかる場合もありますが、第三者視点で、より顧客の立場に立ったアドバイスが得られるでしょう。