失敗しない二世帯住宅に必要な事

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同居ってあまりいい話を聞かない?

以前と比べて「嫁姑問題」は少なくなっているのかもしれません。
『関係性が良いので二世帯同居』という方々もお見受けするようになりました。
しかし関係が良いからと言ってルールが不要なわけではありません。
お互いのライフスタイル、子育て論などのちょっとした意見の食い違いから関係悪化も往々にあります。
二世帯同居の際には盆正月の帰省では分かり得ない日常がたくさんありますので、しっかりと話し合って快適に暮らせるルールを決めていきましょう。

失敗しないポイントは?

同居後に後悔している方はどんな失敗が多いのでしょう。大きく分けて2つです。

ライフスタイル、時間帯に対する失敗
日常のストレスは楽しい大家族同居をマイナスにします。
季節の帰省では見えにくい起床時間や掃除、炊事などの日々のルーティーンはお互いで情報共有しておきましょう。
同じように数日の帰省の際はお孫さんの遊び相手が出来ても毎日となると体力的に難しい事もあります。親世帯に対する過度な期待でストレスを感じないようにしましょう。
お金の支払いに関する失敗
今の収入ではなく長い目で見て話し合う事が重要です。
例えばお父様の定年退職によって親世帯の収入が変わる事は予想出来ます。
同時期に子世帯のお子様が習い事などを始めて出費が増えていくというのはよく耳にする話です。
光熱費の分担を中心にしっかりとルールを決めましょう。主に「水道代」、「電気代」、「ガス代」などがあげられます。
全てを2つに分ける事が一番シンプルな方法になりますが基本料金が2倍になりますので、注意が必要です。
ただ自治体によっては分ける事の出来ない項目もありますので事前に確認しておきましょう。
忘れがちなのが毎年かかる「固定資産税」です。1月1日の登記簿上の所有者に課税されます。
二世帯住宅は建物も大きくなりますので、家族内での支払方法はしっかり話し合いましょう。

二世帯住宅ってどんな種類があるの?

『二世帯住宅を建てて同居しよう』と決めてもそこから細分化する必要があります。一言に二世帯住宅と言ってもスタイルの異なる3種類の二世帯住宅がありますので見ていきましょう。

完全分離型 一部共用同居型 完全同居型
コスト面 ×
メリット ・気兼ねのない生活
・将来の賃貸も可能
・程よい同居と分離
・必要に応じた共用選択
・大家族での団らん
・協力し合う生活
デメリット ・コストがかかる
・近過ぎて疎遠に
・売却時の需要が不明瞭
・共用の線引きが難しい
・生活時間によるストレス

完全分離型

全てを分離する事で独立した気兼ねのないライフスタイルが実現出来ます。反面、隣に住んでいる安心感からコミュニケーションが不足するケースがありますので意識的に交流する必要があるかもしれません。
また建物面積も大きくなるためコストの問題と敷地の面積の問題も出てきます。

一部共用同居型

共用部分を取捨選択しながらライフスタイルと共にコストのバランスも取れるのが特徴です。
程よい距離感で生活が可能ですが、ルールを決めない事でストレスになる事もあります。
また親子間の意見でカスタマイズされた住宅は将来の売却時には需要があるか不明瞭になるので注意が必要です。

完全同居型

広めのリビングやダイニングでの大家族での団らんが一番の魅力です。反面、掃除や光熱費支払いなど曖昧な部分からストレスを感じる方も少なくなりません。

同居ではありませんが、土地のコストが比較的低いエリアでは実家近くに土地を購入しての「近居」スタイルや実家の余地に建築する「隣居」スタイルも人気が出てきました。
『ご長男=同居』も以前より減少してきましたのでご家族でしっかりと話し合っていきましょう。

どのタイプが人気?

では実際にどのタイプが多く選ばれているのでしょう。親世帯から見た【娘夫婦】との同居の際には『完全同居型』タイプが少なからず増えますが、一般的には『一部共用同居型』が一番多いと言われています。共用する部屋・設備も様々ありますので項目を見ていきましょう。

完全分離型 一部共用型 完全同居型
玄関 2つ 共用、内部での行来
LDK リビングダイニング含め2つ 共用またはミニキッチン
浴室 2つ 共用またはシャワールーム
洗面台 2つ 共用
洗濯機 2つ 共用
トイレ 2つ
給湯設備 2つ 共用

完全分離型でも内部での行来や外部階段での2階玄関など細かく細分化される事もあります。
どのスタイルも言葉の明確な定義はありませんので自分たちにあった二世帯住宅の形を探してみましょう。

希望のタイプはどのくらいの建物面積が必要?

完全分離型を希望しても敷地の制限により思い通りの家の大きさにならない事があります。 また住宅は1坪(2畳)で50万円も前後するような大きな買い物です。
どの程度、面積が必要になるかをタイプ別にみていきましょう。

完全分離型

【ポイント】
  • 【親世帯】将来の介護を視野に入れて引き戸中心のプランニング
  • 【親世帯】日中の在宅時間を踏まえてダイニングキッチンを日当たり重視の配置
  • 【親世帯】趣味、客間に重宝する和室を8畳の寝室続きにプランニング
  • 【子世帯】玄関近くに収納を多く設ける事で上下階の移動負担を軽減
  • 【子世帯】共働き夫婦に人気のパントリーを配置してストックにも対応
  • 【子世帯】納戸または書斎としても利用出来るフリールームを配置

完全分離型では二世帯分の住宅を建築しますので50坪ほどになる事が多数です。
先々には子世帯が親世帯へ移り住んでの二世帯住宅や第三者に貸す賃貸も検討に入る為、将来へ選択肢を残すという意味では安心感に繋がる事もあります。
以前は外部階段で子世帯の玄関を2階に配置する事もありましたが、親世帯への往来において室外に出る手間、雨の日の手間、外部階段のメンテナンスなどで減少傾向になっています。

一部共用同居型

【ポイント】
  • 【共用部】ウォークインシューズクロークとコート掛けで玄関廻りをシンプルに構成
  • 【親世帯】寝室とトイレを近付ける事で夜中の利用にも配慮
  • 【親世帯】体への負担の少ないテーブルでの生活を中心にしたリビングダイニング
  • 【親世帯】庭への繋がりも意識した庇のあるウッドデッキ空間
  • 【子世帯】共働き夫婦に人気のパントリーを配置してストックにも対応
  • 【子世帯】キッチン⇔洗面所動線を短くして家事負担を軽減

一部共用同居型ではどこまでを共用するかによって大きく異なります。
上記例は玄関のみ共用で他は2つずつ配置してありますので必要に応じてカスタマイズ可能です。
気兼ねなく生活するためにコストのみならずライフスタイルとの兼ね合いで選択していきましょう。

完全同居型

【ポイント】
  • 【共用部】2畳の大きなウォークインシューズクロークで玄関廻りの収納力アップ
  • 【共用部】夜間の音に配慮した親世帯の寝室と洗面所の程よい距離
  • 【共用部】大人数を想定した広めの洗面台と洗面室
  • 【共用部】大家族の食品ストックを可能にする3畳のパントリー
  • 【親世帯】寝室とトイレを近付ける事で夜中の利用にも配慮
  • 【子世帯】納戸または書斎としても利用出来るフリールームを配置

完全同居型では音やライフスタイルへの配慮は不可欠になります。特に夜の入浴や調理など 親世帯の就寝時間にあたる事もありますのでプランニング段階から工夫が必要です。
また下駄箱やキッチン廻りの収納、洗面所など共用での収納が単世帯よりも多く必要になります。反面、他の二世帯タイプと比較するとコンパクトにプランニング出来ますので、コスト面でのメリットは非常に高くなるでしょう。

番外編

二世帯住宅を検討している方の中で『敷地が狭いので現在の自宅を売却した費用で新たに土地を購入して二世帯住宅を建築したい』というご要望をいただく事があります。
一見、標準的なご要望に見えますが家作りにおいて2つの難局が含まれています。
○自宅売却して新しい土地の費用に充てる点
○二世帯で土地を探す点
共通点は『購入希望者、売却希望者という第三者が含まれるため期間が見えない』事です。
また住み慣れたエリアで『より大きな土地』を求めるという事は自宅売却費用では足りないという事が十分に考えられます。
ではどのくらいの敷地面積があれば二世帯住宅が建築出来るのか事例を見てみましょう。

敷地面積30坪 完全分離型

【ポイント】
  • 【親世帯】LDK~寝室~水廻りとコンパクトにまとめられた動きやすい動線
  • 【親世帯】立ち上がりが容易なテーブルメインのライフスタイル
  • 【子世帯】洗面所収納やキッチンパントリー、ダイニング収納など適宜収納の配置
  • 【子世帯】二世帯で食事も出来る23畳の大きなLDK

敷地面積23坪 一部共用同居型

【ポイント】
  • 【共用部】玄関のみ共用しホール・廊下を最小限に抑えた1階フロア
  • 【親世帯】DKを中心にコンパクトにまとめたプランニング
  • 【子世帯】多用途の和室のある可変性のある2階ゾーニング
  • 【子世帯】お子様2人にも対応しつつ主寝室にウォークインクローゼットを配置

いくつかの二世帯住宅の間取りをご紹介しましたが、二世帯住宅はご家族の数だけ形があります。
また記載のプランも法規制によっては建築出来ない事もあるので注意が必要です。
「敷地の大きさのみならず法規制を知る事」が二世帯住宅の家作りスタートになります。
大家族ならではの賑やかで楽しい住まいになるようにしっかりと準備して計画していきましょう。

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