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注文住宅を検討する際、誰もが気になるのが費用相場です。しかし、注文住宅の価格は、建てる家ごとに大きく異なります。この記事では、注文住宅の費用相場について、以下のポイントに沿って詳しく解説します。
注文住宅の平均的な費用や費用に影響を与える要因、予算オーバーを防ぐためのコツなど、この記事を読むことで、注文住宅の費用に関する疑問を解消し、安心して家づくりを進めるためのヒントが得られるでしょう。
目次
- 注文住宅にかかる費用とその内訳
- 注文住宅の相場は?
- 建築工事費?総額と何が違う?
- 注文住宅の費用内訳
- 土地の購入時に支払う金額
- 家の建築時に支払う金額
- 諸費用
- 頭金として支払う費用もチェック
- 注文住宅の値段の目安、広さと建築費の平均相場を紹介
- 注文住宅:建築費相場
- 土地付き注文住宅:建築費相場
- 1000万円台の注文住宅
- 2000万円台の注文住宅
- 3000万円台の注文住宅
- 4000万円台の注文住宅
- 坪単価別!注文住宅の特徴
- 30坪でかかる費用や広さの目安を紹介
- 40坪でかかる費用や広さの目安を紹介
- 30坪・40坪共通の注意点
- 本体工事費:1,800万円
- 注文住宅の予算の決め方は?
- 払っている家賃から計算する
- 年収の何倍借りているかの指標から計算する借入額年収倍率実績/注文住宅:土地付注文住宅
- 年収に対する返済比率から計算する
- 自分の希望を適えるために家を建てるためには?
- まとめ
注文住宅にかかる費用とその内訳
注文住宅を建てるにあたっては、「土地の購入」「家の建築」の2段階があり、さらにそれ以外の購入「諸費用」の大きく分けて3つの費用がかかります。このパートでは注文住宅にいくらかかるのかを詳しく解説します。
なお、2023年に実施された国土交通省の調査によると、新築注文住宅建築費用の全国平均価格は4,034万円で、延べ床面積116.2㎡、敷地面積228.3㎡でした。それぞれ具体的にどれくらい費用がかかるのか、その内訳は何かをご紹介します。
出典:2023年に実施された国土交通省の調査
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001767858.pdf
注文住宅の相場は?
注文住宅は、その家の間取り、仕様、立地条件等の条件によってそれぞれ価格が変わります。とは言え、住宅ローンや資金計画のことを考えると、一般的に注文住宅がどの程度の価格で建てられているのかは気になる所です。そこで、まずは注文住宅の相場を調べてみましょう。
住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査によると、2023年度の注文住宅にかかる建築費の全国平均価格は3861.6万円となっています。その中でも特に首都圏で全国平均よりも328万円、近畿圏で280万円高い結果となっています。
また、過去5年の建築費の推移を見ると、全国平均で409万円上昇しており、全国的な傾向として注文住宅の建築費は年々アップしていることが見て取れます。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|
全国 | 3452.4万円 | 3532.5万円 | 3569.7万円 | 3715.2万円 | 3861.6万円 |
首都圏 | 3768.8万円 | 3808.5万円 | 3896.0万円 | 4015.9万円 | 4190.2万円 |
近畿圏 | 3553.0万円 | 3740.2万円 | 3775.7万円 | 3990.5万円 | 4142.1万円 |
東海圏 | 3518.6万円 | 3604.3万円 | 3650.4万円 | 3788.0万円 | 3893.4万円 |
その他地域 | 3274.5万円 | 3354.6万円 | 3368.7万円 | 3502.3万円 | 3623.8万円 |
※住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査より抜粋
建築工事費?総額と何が違う?
一生に一度の大きな買い物と言われる住宅はほとんどの方が初めて尽くしになります。
特に建築用語や資金関係の用語は日常生活では触れ合わない言葉が見受けられます。
「本体工事費?付帯工事費?この2つを合わせれば総額?」
資金・費用は住宅購入の中でも非常に大事なポイント。わからない用語をまずは大枠でクリアにしていきましょう。
注文住宅の費用内訳

注文住宅を建築する際には大きく分けて3つの費用に分類されます。
一般的に「坪単価○○万円」は「(1)本体工事価格」を示す事が多いですが、決まった表記のルールはありません。
この坪単価については後程、詳しくご説明致します。
「建築工事費」は(1)+(2)
「総額」は(1)+(2)+(3)
が一般的に使われる建築用語になります。
土地の購入時に支払う金額
最初に考慮すべきは土地の購入費用です。土地の価格は、エリア、広さ、駅からの距離、周辺環境などによって大きく変動します。都市部では高額になる傾向があり、同じ広さでも郊外に比べると価格差は歴然です。
土地購入時には、主に以下の費用が発生します。
土地売買代金 | 土地そのものの価格 |
---|---|
仲介手数料 | 不動産会社への報酬で、一般的に売買価格の3%+6万円+消費税が上限 |
各種税金 | 印紙税、登記費用(所有権移転登記・抵当権設定費用・司法書士報酬)、住宅ローン手数料 など |
購入諸費用の目安としては、「土地代金+家の建築費」の10%程度となることが多いようです。ただし、土地の条件や建築工事のスケジュールや住宅ローンの借り方によってはこれより多くなることもあります。
家の建築を行う会社(工務店、ハウスメーカーなど)には、全体的なスケジュールや資金計画の相談ができる会社もあるため、建築会社を先に選んで相談しながら土地を選ぶこともできます。土地選びは、予算だけでなく、将来のライフスタイルも考慮して慎重に行いましょう。
建物の建築にかかる費用
土地が決まったら、いよいよ建物の建築です。建築費用は、建物の構造、広さ、使用する材料、設備のグレード、デザインの複雑さなどによって大きく変わります。
主な建築費用は以下の通りです。
(1)主な本体工事内訳
基礎工事 | 家の土台部分、基礎費用 |
---|---|
木工事 | 木造住宅における柱、梁など家の主要構造部分工事費用 |
外装工事 | 外壁、屋根など外部工事費用 |
内装工事 | 壁・天井クロスや床の仕上げ工事費用 |
住宅設備工事 | キッチン、浴室など住宅設備工事費用 |
電気工事 | スイッチ・コンセントや電気配線などの工事費用 |
仮設工事 | 外部足場や仮設電気・トイレ、養生費用など |
本体工事に関しては細分化せずに予め仕様を決めて「一式」表記にする「規格型住宅」もあります。
建物外部ではありますがバルコニーや太陽光パネルも本体工事に含まれるのが一般的です。
(2)主な付帯工事内訳
地盤改良工事 | 地盤調査結果により地盤強度を高める工事費用 |
---|---|
外構工事 | ブロック塀、フェンスや庭木、駐車場などの工事費用 |
造成工事 | 敷地の整地、土留めブロックの工事費用 |
引込工事 | 必要に応じて水道管、ガス管などを宅地内に引き込む工事費用 |
解体工事 | 既存の建造物を解体・撤去するための費用 |
注文住宅費用において複雑で難しい項目がこの付帯工事と言われています。
地中の強度を測る地盤調査は例え隣地であっても結果が異なる事があります。
また高いエリアにある土地だから強いとも限られないなど、目安はあっても調査前に確定出来ない費用です。
造成工事は道路と敷地に高低差がある際に必要になります。
00万円単位の非常に高額な工事になる事もありますので注意が必要です。
(3)主な諸費用
登記費用 | 表題・所有権保存・(抵当権設定)登記費用 司法書士手数料 |
---|---|
住宅ローン各種費用 | 取扱手数料、保証料、火災保険料など |
印紙代 | 請負契約書に貼付する印紙税法に基づく税金 |
各種申請費 | 住宅性能評価、長期優良住宅認定申請費用など |
つなぎ融資費用 | 融資利用の際の着工金などの中途支払いに対する利息負担費用 |
諸費用の項目はローンの種類によって大きく異なります。
特に保証料は借入額によって変動しますので確認が必要になります。
金融機関によっては保証料上乗せ型と呼ばれる月々のローン支払いに内包する商品もあります。
諸費用
土地購入費、建築費以外にも、様々な諸費用が発生します。これらの費用を見込んでおかないと、予算オーバーにつながる可能性があります。
主な諸費用は以下の通りです。
住宅ローン関連費用:融資手数料、保証料、火災保険料など。
登記費用:所有権保存登記、抵当権設定登記など。
引越し費用、家具・家電購入費用:新生活に必要な費用です。
これらの諸費用は、注文住宅の場合、通常土地代と建築費用の合計額の10%程度を見込む必要があります。これらの諸経費は、住宅購入の全体的な予算に大きな影響を与えるため、土地や家自体とは別に、事前に十分な計画と準備が重要です。
頭金として支払う費用もチェック
頭金とは、住宅購入の際、預貯金などから支払う現金のことです。住宅ローンは住宅の代金すべてを借り入れる「フルローン」を利用できる場合も多いのですが、初期のタイミングで頭金を支払うことで、住宅ローンの借入金を減らしておき、毎月の返済負担を楽にすることもできます。住宅ローン審査が通りやすくなるというメリットも見逃せません。
注文住宅の値段の目安、広さと建築費の平均相場を紹介
設備仕様や建物サイズによっても大幅に価格の異なる注文住宅。
好みに応じたカスタマイズが出来るとはいえ、一般的に建築費はどのくらいになるのでしょう。
住宅金融支援機構の【フラット35】2023年度利用者調査によると下記のようなデータがあります。
注文住宅:建築費相場
平均建築費 | 平均建物床面積 | ||
---|---|---|---|
全国 | 3861.1万円 | 119.5m² | 36.1坪 |
首都圏 | 4190.2万円 | 120.4m² | 36.4坪 |
近畿圏 | 4142.1万円 | 123.2m² | 37.2坪 |
東海圏 | 3893.4万円 | 121.0m² | 36.6坪 |
その他地域 | 3623.8万円 | 118.0m² | 35.6坪 |
※住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査より抜粋
※坪数は床面積(m²) × 0.3025により算出(小数点第2位切り捨て)
床面積に関しては近畿圏で例外的に1坪程度の差はあるものの、どの地域も全国平均に対して0.5坪(1畳)以内の差とほとんど差はありません。対して価格は首都圏では329万円高く、その他地域では237万円低い結果となっています。
では購入者全体の70%とも言われている「土地から購入して注文住宅を建築」する方は総額いくらでまたどのくらいのサイズで建築されているのでしょう。
住宅金融支援機構に注文住宅同様のデータがあります。
土地付き注文住宅:建築費相場
平均土地建物総額 | 内平均建築費 | 平均建物床面積 | ||
---|---|---|---|---|
全国 | 4903.4万円 | 3405.8万円 | 111.2m² | 33.6坪 |
首都圏 | 5679.6万円 | 3402.3万円 | 108.8m² | 32.9坪 |
近畿圏 | 5265.3万円 | 3414.5万円 | 113.5m² | 34.3坪 |
東海圏 | 4810.5万円 | 3491.1万円 | 114.7m² | 34.6坪 |
その他地域 | 4299.3万円 | 3384.0万円 | 110.8m² | 33.5坪 |
※住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査より抜粋
※坪数は床面積(m²) × 0.3025により算出(小数点第2位切り捨て)
首都圏では床面積、建築費が全国平均よりも下回っている反面、総額においては全国平均を776万円上回っており、土地代のウエイトの高さが垣間見えます。
土地の価格は地域の相場でおおよそ決まっているため極端に安いという事はほとんどありません。
これに対して建物の価格はローコストと呼ばれる1,000万円台から中堅ビルダーと呼ばれる2,000万円台、ハイクラスと呼ばれる3,000万円台など価格には大きな幅があります。
土地から購入する方のみならず注文住宅を検討する際には様々な価格帯に目を向ける事で諦め掛けた要望が実現出来る事も多々あります。
まずは土地も建物も相場を1つの指標として家づくりの検討をスタートしてみましょう。
1000万円台の注文住宅
1000万円台で注文住宅を建てる、それは決して夢ではありません。この価格帯では、限られた予算の中で最大限の満足度を得るために、様々な工夫と計画が求められます。
【特徴】
・ローコスト住宅が中心に。
1000万円台の注文住宅は、一般的にローコスト住宅と呼ばれるものが中心となります。これは、建築材料や設備、工法などを工夫することやハウスメーカーによってはスケールメリットを活かして、コストを抑えた住宅です。規格化されたプランや、シンプルなデザインを採用することなどで、設計や建築にかかる時間を短縮し、人件費や材料費を削減します。
・コンパクトな設計
限られた予算の中で、必要な機能を全て満たすためには、建物の規模をコンパクトにする必要があります。無駄なスペースを省き、効率的な間取りを採用することで、居住空間を最大限に活用します。
・シンプルなデザインと設備
外観や内装のデザイン、設備のグレードなどは、コストに大きく影響します。1000万円台の住宅では、シンプルなデザインと、必要最低限の設備を選ぶことが一般的です。しかし、最近では、ローコストでもデザイン性の高い住宅や、高性能な設備を導入できるプランも増えています。
・建築材料の工夫
建築材料の選択も、コストを左右する重要な要素です。例えば、サイディングやガルバリウム鋼板などの安価で耐久性の高い外壁材や、合板フローリングなどの内装材を使用することで、コストを抑えることができます。
・性能とコストのバランス
ローコストだからといって、住宅性能を犠牲にする必要はありません。断熱性や耐震性など、重要な性能はしっかりと確保しつつ、コストとのバランスを取ることが大切です。
【メリット】
・予算を抑えられる
最大のメリットは、やはり予算を抑えられることです。住宅ローンを利用する場合でも、借入額を少なくできるため、毎月の返済額や総返済額を軽減できます。
・若い世代や単身者でも建てやすい
比較的安価なため、若い世代や単身者でもマイホームの夢を実現しやすくなります。
・将来のライフスタイル変化に対応しやすい
コンパクトな住宅は、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、リフォームや建て替えがしやすいというメリットもあります。
【注意点】
・情報収集と比較検討が重要
ローコスト住宅を提供する会社は数多く存在します。複数の会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
・オプション費用に注意
基本プランは安価でも、オプションを追加することで費用が膨らむことがあります。必要なオプションとそうでないものをしっかりと見極めましょう。
・将来のメンテナンス費用も考慮
建築費用だけでなく、将来のメンテナンス費用も考慮して資金計画を立てることが大切です。1000万円台の注文住宅は、賢い選択と工夫次第で、快適な住まいを実現できます。
2000万円台の注文住宅
2000万円台は、注文住宅を検討する上で、非常に幅広い選択肢が生まれる価格帯です。
【特徴】
・自由度の高い設計
1000万円台に比べると、間取りやデザインの自由度が格段に向上します。ある程度、自分の理想とする住まいのイメージを形にできるでしょう。
・高品質な材料と設備
建築材料や設備の選択肢が広がり、より高品質なものを選ぶことができます。例えば、無垢材のフローリングや、デザイン性の高いシステムキッチンなどを導入することも可能です。
・住宅性能の向上
断熱性や耐震性などの住宅性能を、より高いレベルで追求できます。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などの高性能住宅も視野に入ってきます。
・多様なデザイン
シンプルなデザインだけでなく、和風、洋風、モダンなど、多様なデザインに対応できます。外観や内装に、自分の個性を反映させることができるでしょう。
・注文住宅会社の選択肢が増加
ローコスト住宅だけでなく、中堅から大手ハウスメーカーまで、幅広い選択肢から会社を選べます。
【メリット】
・理想の住まいを実現しやすい
予算に余裕がある分、自分の理想とする住まいを実現しやすくなります。
・快適で高品質な住まい
高品質な材料や設備、高い住宅性能により、快適で長く住み続けられる住まいを手に入れられます。
・将来の資産価値も期待できる
高品質な住宅は、将来の資産価値も期待できます。
【注意点】
・予算オーバーに注意しましょう。
選択肢が多い分、あれもこれもと欲張ると、予算オーバーになりがちです。優先順位を決め、予算内で実現できることをしっかりと見極めましょう。情報収集と比較検討が重要多くの選択肢の中から、自分に合った会社やプランを選ぶためには、情報収集と比較検討が欠かせません。
・住宅ローン計画をしっかりと
借入額が大きくなるため、無理のない返済計画を立てることが大切です。2000万円台の注文住宅は、理想と現実のバランスを取りながら、自分らしい住まいを実現するための選択肢です。
3000万円台の注文住宅
3000万円台ともなると、注文住宅でできることの幅はさらに広がり、より自由度の高い家づくりが可能になります。
【特徴】
・ハイグレードな設計と設備
間取り、デザイン、設備など、あらゆる面でハイグレードなものを選択できます。例えば、広いリビング、吹き抜け、ホームシアター、高級キッチン、全館空調など、マイホームとして備えておきたいものは一定揃えることができる価格帯になります。
・高品質な素材と技術
無垢材、天然石、タイルなど、高品質な素材を贅沢に使用できます。また、高度な建築技術や工法を取り入れることで、デザイン性と機能性を両立させた住まいを実現できます。
・ZEHや長期優良住宅など、高性能住宅
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅など、高性能な住宅性能を追求できます。快適な住環境、省エネ性能、耐久性など、高いレベルで実現できます。
・デザイナーズ住宅や建築家住宅
建築家やデザイナーに依頼し、個性的なデザイナーズ住宅や建築家住宅を建てることも可能です。自分の理想とする住まいを、プロの視点から形にしてもらえます。
・外構や庭にもこだわりを
建物だけでなく、外構や庭にもこだわり、トータルでデザインされた住まいを実現できます。
【メリット】
・理想の住まいを細部まで実現できる
予算に余裕がある分、自分の理想とする住まいを、細部まで実現できます。
・快適で高品質な住環境
高性能な住宅性能により、一年を通して快適な住環境を実現できます。
・高い資産価値と満足度
高品質な住宅は、資産価値が高く、長く住むほどに満足度が高まります。
【注意点】
・計画的な資金計画と予算管理が重要
高額な買い物となるため、計画的な資金計画と予算管理が非常に重要です。当然ですがローンなどにおいても支払いが高額になってくるため、日常生活ともよく相談したうえで意思決定を行いましょう。
・建築家やデザイナー選びは慎重に
建築家やデザイナーに依頼する場合は、実績や相性をしっかりと確認し、慎重に選びましょう。デザイン性重視についても理想のマイホームを実現するにはとても大事な要素ですが、生活しやすいかどうかの観点も忘れずに。
・完成後のメンテナンスも考慮
高性能な設備や高品質な素材は、メンテナンス費用も高額になる可能性があります。完成後のメンテナンスも考慮した資金計画を立てましょう。3000万円台の注文住宅は、こだわりの空間と性能を追求し、理想の住まいを形にするための選択肢です。
4000万円台の注文住宅の特徴
4000万円台の注文住宅は、まさに間取り・品質・設備などで自身の思い描く住宅を自由に追求できる価格帯です。
【特徴】
・高度な建築技術と工法
最新の建築技術や工法を駆使し、耐震性、断熱性、耐久性など、あらゆる面で最高レベルの性能を実現できます。例えば、免震構造、制震構造、全館空調システム、地中熱利用システムなどを導入できます。
・完全自由設計のデザイナーズ住宅
建築家やデザイナーとの綿密な打ち合わせにより、完全自由設計のデザイナーズ住宅を建てられます。敷地の形状や周辺環境を最大限に活かし、世界に一つだけの個性的な住まいを実現できます。
・贅沢な空間
ゲストルーム、ホームジム、シアタールームなど、贅沢な空間を創り上げることができます。
・オーダーメイドの外構と庭
建物だけでなく、外構や庭もオーダーメイドでデザインし、建物と調和した美しい空間を創り上げることができます。例えば、美しい日本庭園、インフィニティプール、BBQスペースなどを設置できます。
・最高レベルのセキュリティシステム
最新のセキュリティシステムを導入し、安心・安全な暮らしを実現できます。例としては、顔認証システム、侵入検知システム、監視カメラシステムなどです。
【メリット】
・理想の住まいを限界まで追求できる
予算を気にすることなく、自分の理想とする住まいを限界まで追求できます。
・最高級の快適性と満足度
最高級の材料、設備、技術により、最高レベルの快適性と満足度を得られます。
・高い資産価値とステータス
高品質な住宅は、資産価値が高く、所有すること自体がステータスとなります。
【注意点】
・信頼できる建築家や工務店選びが重要
高度な技術やデザインを要するため、信頼できる建築家や工務店選びが非常に重要です。
・長期的なメンテナンス計画が必要
高級な材料や設備は、メンテナンス費用も高額になる可能性があります。長期的なメンテナンス計画を立てることが大切です。
・税金や維持費も高額になる
固定資産税や都市計画税などの税金や、光熱費、保険料などの維持費も高額になることを考慮する必要があります。4000万円台の注文住宅は、まさに夢のマイホームを実現するための選択肢です。しかし、高額な買い物となるため、慎重な計画と準備が不可欠です。
家を建てるという事は、人生の中でとても大きな出来事です。ご自身の予算や理想としている暮らしと照らし合わせて、じっくりとご検討ください。
坪単価別!注文住宅の特徴
金額別に注文住宅の特徴についてご紹介してきましたが、注文住宅を検討する際によく耳にする「坪単価」。これは、建物の延床面積1坪(約3.3平方メートル)あたりにかかる建築費用の目安となるものです。坪単価は、使用する材料や設備、建物の構造、デザイン、会社の規模などによって大きく異なります。
ここでは、坪単価別にどのような特徴の注文住宅を建てられるのか、30坪と40坪のケースを例に、かかる費用や広さの目安を具体的に見ていきましょう。
30坪で注文住宅を建てる場合の費用や広さの目安を紹介
30坪(約100平方メートル)は、3~4人家族にちょうど良い広さです。リビングやダイニングキッチンをゆったりと設け、それぞれの個室も確保できます。収納スペースもしっかり確保することで、快適な暮らしが実現します。建築費の目安は、木造2階建てを坪単価60万円として計算すると1,800万円程。ただし、これはあくまで建物の本体価格です。土地の取得費用や、諸費用は別途必要となります。ローコスト住宅を手がけるパワービルダーを選べば、費用を抑えることも可能です。予算と理想のバランスを考えながら、最適な建築会社を選びましょう。30坪あれば、家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。将来を見据えた家づくりをしたい方にもおすすめです。
40坪で注文住宅を建てる場合の費用や広さの目安を紹介
40坪(約132平方メートル)は、4人家族でもさらにゆとりある暮らしを実現できる広さです。趣味のための専用スペースを設けたり、二世帯住宅を検討したりすることも可能です。建築費の目安は、木造2階建てを坪単価60万円で計算すると2,400万円程。 広々としたリビングやダイニング、それぞれの個室はもちろん、書斎やゲストルームなど、こだわりの空間をデザインできます。家族一人ひとりのプライバシーを確保しながら、家族が集まる広々とした共有スペースも実現できます。ライフスタイルに合わせて、個性あふれる理想の住まいを叶えましょう。
30坪・40坪共通の注意点
上記の建築費用はあくまで目安です。使用する材料や設備、デザイン、建築会社の規模などによって大きく変動します。土地の形状や条件によっても費用は変わるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。建築費用だけでなく、土地の購入費用や諸費用も考慮して、資金計画を立てることが大切です。広さを決めることは、家づくりの第一歩。家族構成やライフスタイル、そして将来のビジョンを考慮しながら、最適な広さを選びましょう。
本体工事費:1,800万円
延床面積 | 30坪 | 60万円/坪 |
---|---|---|
施工面積 | 34坪 | 53万円/坪 |
同じプラン・本体工事費でも坪単価7万円違う事がわかります。
同様に都市部で要望の多いビルトインカーポートも緩和措置の範囲内であれば床面積に含まれません。
計算に利用する面積によって坪単価10万円変わる事もあります。
建物30坪希望で300万円オーバーすると計画の仕切り直しの可能性が高いので注意が必要です。
とはいえ坪単価は検討初期段階で有効な目安になりますので、ご説明した2つの注意点と消費税込みかどうかの3点を確認してみましょう。含まれていない事が問題ではなく知った上で打ち合わせをする事が重要です。
同じプランであっても設備などのオプション内容で坪単価は異なりますので、最終的には総額を意識して予算配分を検討する事がお薦めです。
注文住宅の予算の決め方は?
「自分に適した予算はいくらくらいだろう?」
これは誰もが考えるお金に関する疑問です。
ほとんどの方が始めての経験である住宅ローンはお金にまつわるライフプランの中では「住居費」という項目で考えていきます。家賃と同様という考え方です。
そこでまずは現状の家賃を住宅ローンに置き換えるというのが第一ステップになります。
①払っている家賃から計算する
家賃(ローン支払額) | 借入可能額 |
---|---|
8万円 | 2,483万円 |
9万円 | 2,794万円 |
10万円 | 3,104万円 |
11万円 | 3,415万円 |
12万円 | 3,725万円 |
13万円 | 4,036万円 |
14万円 | 4,346万円 |
15万円 | 4,657万円 |
16万円 | 4,967万円 |
※試算条件:フラット35S利用/返済年数35年/適用金利 1.820%(当初10年)/ボーナス返済なし
(グループ会社:ファミリーライフサービス参照:2024年9月現在)
そして上記に頭金(貯金、贈与金)を加えた物が予算総額になります。
15万円の支払いは借入額が4,657万円となります。まずはこちらを基準にしていきましょう。
続いて第二ステップです。
そもそも今の家賃が収入に対して適正な出費かどうかは普段考えないと思います。
そこで収入(年収)に対していくらくらい借入しているかを表したデータが住宅金融支援機構の【フラット35】2023年度利用者調査にありますので参考にしてみましょう。
②年収の何倍借りているかの指標から計算する
借入額年収倍率実績/注文住宅:土地付注文住宅
注文住宅 | 土地付注文住宅 | |
---|---|---|
全国 | 7.0倍 | 7.6倍 |
首都圏 | 7.2倍 | 8.0倍 |
近畿圏 | 7.6倍 | 7.9倍 |
東海圏 | 7.0倍 | 7.5倍 |
その他地域 | 6.7倍 | 7.2倍 |
※住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査より抜粋
ご自身の年収にお住いの地域の実績値を掛けると借入額が見えてくるかと思います。
首都圏に検討で土地からお探しの方、年収600万円→600万円 × 8.0=4,800万円
これも1つの基準としましょう。
第三ステップ、最後のステップです。
違う角度から返済額を検証し、結果としての借入額を算出します。
③年収に対する返済比率から計算する
住宅ローンに必ず出てくる用語で「返済比率」と言われる数字があります。
これは「年収に対して1年間に住宅ローンをいくら返済しているか」を割合で表しています。
例:年収600万円、年間返済総額180万円=180万円 ÷ 600万円=30%
35%まで融資可能という金融機関も多いですが、実際の購入者はどのくらいの割合になっているでしょう。
こちらも住宅金融支援機構のデータを参照にしたいと思います。
まずは注文住宅です。

※住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査より抜粋
注文住宅を検討している方は25%以上30%未満が一番多く、20%以上25%未満を合わせると半数になります。
ご自身の検討の際には返済比率25%で一度計算してみるのがお薦めです。
例:年収600万円 × 返済比率25% ⇒ 150万円 ÷ 12ヶ月=125,000円・・・(1)
(1) ÷ (2)3,221円 × 100万円 = 3,880万円(借入可能額)
※(2)3,221円はフラット35S利用、35年返済、金利1.820%における100万円当たりの月々の返済額
続いて土地付注文住宅です。

※住宅金融支援機構2023年度フラット35融資利用者調査より抜粋
土地付注文住宅を検討している方は30%以上が一番多く、25%以上30%未満を合わせると6割以上を占めます。
ご自身の検討の際には返済比率30%で一度計算してみるのがお薦めです。
例:年収600万円 × 返済比率30% ⇒ 180万円 ÷ 12ヶ月=150,000円・・・(1)
(1) ÷ (2)3,221円 × 100万円 = 4,656万円(借入可能額)
※(2)3,221円はフラット35S利用、35年返済、金利1.82%における100万円当たりの月々の返済額
計算上の注意点は「年収」は手取り額ではなく総支給額で判断します。確定申告をしている方は申告額になります。
3ステップ全てが出揃ったところで見比べてみましょう。今回は土地付注文住宅を検討する首都圏希望の年収600万円の世帯の例になります。
支払っている家賃から計算する | 4,657万円 |
---|---|
年収の何倍借りているかの指標から計算する | 4,800万円 |
年収に対する返済比率から計算する | 4,656万円 |
大枠ですが4,700万円前後の借り入れが標準的というのが見えてきました。
ここで仮に4,700万円の借り入れに頭金500万円を加算した場合は5,200万円、頭金1,000万円を加算した場合は5,700万円となり、おおよその予算イメージが1つ出来たと思います。ただあくまでも目安ですので、それぞれの条件や状況に応じて借入額を算出してみましょう。
自分の希望を適えるために家を建てるためには?
注文住宅の相場や建築費の内容を理解することで、適切な予算取りが可能になり、無理のない計画を進めるための目安が出来上がりました。
でも、これから計画を進めて行く中では、様々な諸条件で変更を余儀なくされる事もあるかと思います。
「譲れないエリアの土地が高額」「ローンが増えてもメリットのある太陽光発電は採用したい」などの増額のご家族もあれば「40歳なので35年返済が悩ましい」「子供が3人いるので出来るだけ教育費は確保したい」などの減額の要素も考えられます。
現在では様々なライフコストシミュレーションが可能になっていますので、個々のシミュレーションを大切に想いの詰まったオンリーワンの注文住宅を実現していきましょう。
まとめ
注文住宅の相場についてご紹介させていただきました。注文住宅の相場は、新築注文住宅建築費用の全国平均価格は4,034万円ほどになります。将来の住まいを考える上で、大きな買い物になりますので、この金額を目安にしつつ、業者によって費用内訳が異なるため、総費用と詳細な見積もりをしっかり確認することが、後悔しない家づくりの第一歩です。
住宅ローンや税制優遇制度についても早めに情報を集め、資金計画に組み込むこともおすすめです。将来のライフプランを見据え、維持費や資産価値も考慮に入れた資金計画が不可欠ですので、この記事を基に、理想の住まい実現に向けた具体的な検討を進めてみてください。
理想の住まい像を具体的に思い描き、家族構成やライフスタイルに合わせた家づくりを楽しんで進めることが、満足度の高い注文住宅へと繋がりますので、ぜひこの記事を読んだらすぐに情報収集をはじめましょう。
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