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「おしゃれな家」と言えば、かつては建築家や設計事務所だけの強みでした。でも、今ではデザインに関する情報や選択肢が増え、インテリアのトレンドをつかんだセンスの良い建材も増えています。ポイントさえ押えれば、デザイン性の高いおしゃれな家をコストパフォーマンスよく建てることが可能です。
おしゃれな家を建てる時のポイントは、ファッションのおしゃれと似ています。統一感がなく、バランスが悪ければ、どこかチグハグな印象に見えてしまうのは注文住宅でも同じです。そして、できれば他の人とはちょっと違う「その人ならではのプラスアルファの個性」が加わると、ワンランク上のおしゃれな家が実現するでしょう。
目次
- おしゃれな注文住宅作りのポイント・事例【内観】
- (1)デザインテーマにあった「色」と「素材」を選ぶ
- (2)床、壁、天井の「切り替え」を効果的に使う
- (3)デザインテーマにあった「照明」を選ぶ
- (4)「階段」を室内のオブジェとして考えてみる
- (5)「見せるインテリア」の収納を作る
- おしゃれな注文住宅作りのポイント・事例【外観】
- (1)見落とされがちな「屋根の形」
- (2)最も家を印象付ける「外壁の色」
- (3)素材の特徴がそのまま表情に現れる「外壁」
- (4)家のバランスと統一感を決める「窓の形と位置」
- (5)「外構と植栽」もトータルコーディネートで
- おしゃれな注文住宅作りのポイント・事例【間取り】
- (1)リビング・ダイニング
- (2)キッチン
- (3)吹き抜け、勾配天井
- (4)書斎、ワークスペース
- (5)バックヤード収納
- まとめ
おしゃれな注文住宅作りのポイント・事例【内観】
(1)デザインテーマにあった「色」と「素材」を選ぶ
デザインと色は、切っても切り離せない関係です。例えば○○デザイン、○○調、○○テイスト、○○モダン等、住宅のデザインを表現する言葉はたくさんありますが、これらは色や素材のイメージと強く結びついています。写真のお宅では、奥まった壁面部分にリビングのソファーと同色のグレーを使い、それを取り囲む壁と天井の傾斜部分に木質調のクロスを使うことで、ゆったりとした時間を過ごすことができる「カフェ」のような空間を実現しています。また、デザイン性だけではなく、リビングとダイニングとの程よい距離感を生む効果ももたらしています。
(2)床、壁、天井の「切り替え」を効果的に使う
壁面、天井、梁等の部位の色や素材を切り替えると、室内の雰囲気が単調でのっぺりした感じではなくなり、一気におしゃれ度が高まります。でも、あまりたくさんの種類の素材や色を使い過ぎると落ち着かない空間になってしまいますので、多用し過ぎるのは避けたいところです。写真の事例では、吹き抜けの高い天井部分を含めた大空間を白いクロスで包み、天井の低い部分には柄物のクロスを使っています。この切り替えによって空間全体にメリハリが生まれ、インテリアに爽やかな空気感をもたらしています。
(3)デザインテーマにあった「照明」を選ぶ
照明器具は、インテリアのテイストを左右する重要なアイテムです。北欧スタイル、和モダン、アメリカンスタイル等、デザインの方向性をより際立たせることに役立ちます。照明器具は、形式や種類が大変豊富で簡単に取り外しや交換ができるので、おしゃれのアレンジがしやすく、住宅に個人の趣味や趣向を反映しやすいという利点があります。また、リーズナブルなものから高額のものまで、価格に幅広い選択肢があるのもいい所です。写真のお宅は、個性的なアンティークの照明器具が、アメリカンハウスというデザインテーマを一層引き立てています。
(4)「階段」を室内のオブジェとして考えてみる
階段は意外に多くのスペースを取ってしまうものです。階段を上下の移動をするためのものとだけ考えると、少しもったいないような気がします。移動のためのスペースを極力作らないようにするためには、閉じこもった階段室は作らずに、リビングの中に階段を置く「リビングイン階段」が効果的です。一方で、リビングの中に階段があるとかなり存在感が強くなってしまうので、できるだけ軽快なデザインにしたいところです。どうせリビングの目立つ場所に作るなら、階段を「オブジェ」と考えてみると色々なアイデアの可能性が出てきそうです。
(5)「見せるインテリア」の収納を作る
色や素材、照明、階段は、いずれもおしゃれな注文住宅を作る重要なアイテムですが、いったん作るとなるとなかなか変えられるものではありません。そこで効果的なアイテムとして浮上するのが、トレンドのインテリア小物や植栽です。棚やニッチ、見せる収納を作っておくと、インテリア小物や植栽を置くためのスペースが生まれ、室内のおしゃれ度がアップします。また、いざバックヤードに収納しようと思うとスペースをとってしまうような趣味の道具、例えばサーフボードやスノーボード、釣り道具や自転車、ギター等の楽器は壁面に吊るすなどして、積極的に「見せるインテリア」にしてしまう手もあります。
おしゃれな注文住宅作りのポイント・事例【外観】
(1)見落とされがちな「屋根の形」
屋根のデザインは、現実的には間取りや雨仕舞い、また建築法規の制約から決まることがほとんどですので、意外と見落とされてしまうポイントになるかもしれません。屋根の形には、切妻、寄棟、片流れ等の形があります。写真は、片流れのダイナミックな屋根の形がこのお宅の外観をとても特徴的にしています。デザイン以外の要件で決まってしまうことが多いとはいえ、外観の印象を大きく左右する要素であることは確かですので、立面図やパース等でしっかり確認しておきましょう。
(2)最も家を印象付ける「外壁の色」
外観の色は、最も家を印象付けるポイントと言えます。ホワイトやグレー系の外観は、モダン、ナチュラル、クール等、どのようなデザインの家にもマッチします。よりナチュラルな印象でまとめる場合には茶系のアースカラーを、よりクールでシンプルなデザインにしたい場合は黒や紺等の色を使っても良いでしょう。写真は1階部分のセットバックした部分をホワイト系で、1階の一部と2階部分を濃い紺色系の2色で切り分けています。切り分けた色によって建物の形がより強調され、シンプルでありがならも、おしゃれで個性的な外観に仕上がっています。
(3)素材の特徴がそのまま表情に現れる「外壁」
外壁の色と同様に、外観の印象を大きく左右するのが素材です。色や表情にバリエーションが多い塗装、メンテナンス性に優れる窯業系のサイディングや、ガルバリウム鋼板等の金属系の外壁材もあります。当然のことながら、それぞれの素材が持つ特徴はそのまま建物の表情として現れますので、見た目の印象に大きく影響します。写真は、グレーイッシュな塗装をベースに、ポイントとして木彫のサイディングをあしらったデザインです。塗装部分をコテ塗りにすることで、より外観に豊かな表情が加わり、おしゃれさを増すことに成功しています。
(4)家のバランスと統一感を決める「窓の形と位置」
家を建てる時に多くの人が気になるのが間取りです。でも間取りのことだけしか考えずに計画を進めてしまうと、外観デザインのバランスが崩れてしまい、ごちゃごちゃした印象の家になってしまいます。そうならないように、窓の高さや大きさを揃えて窓回りの統一感を出すことは、外観をすっきりと洗練された印象に見せることにつながります。写真のお宅では、すっきり統一感のある窓回りをベースに、リズミカルに並んだ玄関の脇の小窓がこのお宅ならではの個性的なアクセントになっています。
(5)「外構と植栽」もトータルコーディネートで
門から玄関までのアプローチ、玄関のエントランスは「建物の顔」と言っていい部分です。外構や植栽の手の入れ方次第では、せっかくデザインされたおしゃれな建物もチープに映ってしまいかねません。例えば、建物のテイストとマッチしない外構や植栽が施されていると、取って付けたような印象になってしまうので、できれば外構や植栽も建物とあわせてトータルコーディネートしたいところです。写真のお宅では、ウッドデッキと車庫、植栽が建物のデザインと一体となって計画されており、センスの良さを感じさせます。
おしゃれな注文住宅作りのポイント・事例【間取り】
(1)リビング・ダイニング
リビングとダイニングは、ソファーやダイニングテーブルという、家の中でも最も大きい家具が置かれる場所です。その分、部屋の中に占めるデザインのインパクトが大きいので、部屋のおしゃれさは、部屋に置かれる家具のおしゃれさに比例するところがあります。デザインにこだわりはないけれど、センス良くおしゃれな空間にはまとめたいという方は、部屋はできるだけシンプルなデザインに留めておき、気に入ったソファーやダイニングテーブルを選ぶのもひとつの手です。反対に、好みのソファーやダイニングテーブルがすでにある方は、その家具のテイストを手掛かりにして部屋をデザインしていくと統一感が出るでしょう。
(2)キッチン
家族との会話を促し、家事の孤立化を防ぐ上でも有効なオープンキッチン。一方で、「いつも綺麗にしておかないと」というプレッシャーを感じる方も少なくないようです。でも、おしゃれなインテリアを楽しみたい人にとっては、格好の見せ場でもあります。どうせキッチンをオープンにするなら、その上の吊戸棚もオープンな吊り下げラックにして「カフェスタイル」にしてしまう、というのもひとつの手です。ラックにはインテリアショップで見つけたセンスの良い食器や調理器具、小さな植木やお気に入りの小物を置いてカフェスタイルを楽しみましょう。
(3)吹き抜け、勾配天井
吹き抜けや勾配天井は、階高と同じフラットな天井よりも、空間に解放感とリズムが生まれます。天井に高い所と低い所ができることで空間にメリハリができ、高い所はより解放感が感じられ、低い所はより落ち着きが感じられる空間になります。また、一度に見渡せる壁面が大きいので、壁面を効果的に使った工夫のしどころが生まれます。例えば、光や風を取り入れるためのスクウェアな窓をリズミカルに並べたり、縦長の窓を規則的に並べてみたり、また壁面にプロジェクターを投影して映像を見たりと、空間をおしゃれにするアイデアの余地が生まれます。
(4)書斎、ワークスペース
書斎やワークスペースの考え方には、オープンタイプにするか、それとも個室タイプにするか、という選択があります。家族がよく集まるリビングやダイニングに隣接した場所に書斎やワークスペースを設けるのであれば、自然と開放的なスペースになるでしょう。オープンキッチンにも言えることですが、開放的な書斎やワークスペースはある程度の整理整頓が必要になる一方で、書棚や壁を利用して好きな小物や植栽を置けば、おしゃれなインテリアの見せ場にもなります。逆にこもった個室であれば、少し冒険をして柄物やビビッドな色の壁紙を使ってみるのもいいかもしれません。
(5)バックヤード収納
オープンなキッチンやワークスペースを設けるのであれば、いっそのことおしゃれなインテリアを見せるためのスペースに利用してしまう、という考え方もあります。でも日常の生活をしていると、生活費需品や衣類等、すべてが人に見せたくなるものばかりではありません。このような外に出しておきたくないものや隠しておきたいものを収納できるバックヤード収納を設けておくと、思い切って見せ所のオープンスペースでおしゃれなインテリアを楽しむことができるでしょう。オープンにしておく場所とクローズにしておく場所のメリハリをつけた間取りは、おしゃれな空間づくりのために欠かせない要件です。
まとめ
上記では、部位や部屋毎に住宅をおしゃれに仕上げるためのポイントを見てきましたが、これらの基礎となる考え方をまとめると、
(1)デザインテーマとの統一感
(2)規則性とバランス
(3)個性と崩しのテクニック
の3つにまとめることができます。
(1)デザインテーマとの統一感
デザインに統一感がないとまとまりがなく、煩雑なイメージになってしまいます。建築家やデザイナー等のプロではない人がデザインに統一感をもたせるのは難しいことですが、何かひとつデザインのテーマを決めることで、デザインがバラバラになることを防ぎ、おしゃれ度をアップすることができます。
例えば、シンプルモダン、ナチュラルモダン、和モダン、インダストリアルデザイン、ブルックリンスタイル、カフェテイスト等のデザインテーマをひとつに絞るのも有効です。
デザインテーマではなくても、例えば、新居で使いたいテーブル、昔から大事にしている椅子等のデザインを軸にして、家全体のデザインを考えていけば、統一感を失うことなく、おしゃれでバランスのいいデザインにまとめやすくなるはずです。
(2)規則性とバランス
色やサイズのバランスの悪さがおしゃれさを損なうのは、ファッションだけでなく、住宅も同じです。では何がバランスを悪くしているのかと言えば、それは揃っているべきラインが揃っていなかったり、同じ大きさであるべき所がチグハグだったりという規則性の無さです。
例えば、隣り合う窓同士の上端が微妙にずれていたり、ドアなどの建具の上端のラインが不揃いだったりすると美しさを損ないます。ただし、窓の大きさや扉の位置は、間取りや動線、使い勝手を優先して考えられることが多く、綺麗にラインを整えるのはなかなか難しいことでもあります。
(3)個性と崩しのテクニック
住宅全体の統一感とバランスがとれていると、洗練された印象になり、おしゃれ度がぐっと上がります。統一感とバランスはおしゃれ度をアップする「基礎」になるものですが、さらなる上級テクニックとしては、部分的にビビッドな色使いや個性的な素材等、その人なりの「遊び」を取り入れて冒険をしてみるのもお勧めです。ファッションと同じように、こうした基礎にその人なりの個性が加わると、さらにおしゃれさがワンランクアップするでしょう。
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