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テレビや雑誌、SNSで紹介されている「お宅紹介」の記事や間取りを見て、ステキな家!と思うことがある反面、こんな感想をもったことはありませんか?

「なんだか住みにくそう」
「なんか変わった家・・・私の理想とは違うわ」

そう感じるのも当然です。

あなたの家族と、別のお宅の生活スタイルは当然違います。同じ間取りを見て、ある人にとっては使いやすく、別の人にとっては使いにくく感じても、まったく不思議ではありません。

注文住宅はオリジナルの家を建てることができるので、それぞれの家族の生活スタイルにぴったりの間取りを叶えることができます。そこで、理想の間取りを実現するためのポイントを考えてみましょう。


「我が家の当たり前」を言葉にしてみる

ハウスメーカーが間取りを提案する際、建て主の要望をヒヤリングする機会があります。そんな時、多くの建て主から「普通の家でいいのですが・・・」という声が返ってくることが少なくありません。

生活に馴染んだ生活様式は、特別に意識することがないので、「普通」という言葉を使ってしまうのかもしれません。でも実際はご自身が思っているよりも、そのご家族に独自のスタイルをもっていることが多いものです。

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そこでぜひお勧めしたいのが、「意外と普通じゃないのかも?」という前提に立って、我が家の生活スタイルをしっかりと具体的な言葉にしてみることです。
例えば、「外出先から帰ってきたら、すぐに室内着に着替える」とか、「買い物は2週間に一度、大型スーパーで大量購入することにしている」とか、「洗濯物は外ではなく、室内に干す」とか、そういった家族にとって当たり前の生活スタイルを具体的な言葉にしてみましょう。

「絶対に叶えたいこと」と「できれば叶えたいこと」を分ける

「リビングに家族が集まるようにしたい」「玄関に大きなシューズクロークと物置きが欲しい」など、間取りの要望は人それぞれです。ひとつの家だとしても、ご主人にとって、奥様にとって、お子さんにとって、それぞれの要望があるはずですし、二世帯などの多世帯の住宅であればなおさらです。

また、どんなご家族の家づくりにも、周辺環境や立地条件、土地の大きさや道路との関係、日当たりや風通し、建築法規の制限や予算などの制約があります。当然のことながら、すべての要望を間取りに取り入れることはできません。

そこで、どうしても優先順位をつける必要が出てきます。

優先順位とは言っても、100個ある要望に1番~100番まで順番をつけるのは大変ですし、その必要もありません。そこでお勧めしたいのは、「絶対に叶えたいこと」と「できれば叶えたいこと」の2つのグループに分けてみることです。


これならそれほど頭を悩ませずに済みますし、「我が家は何を大事にして間取りを考えていくのか」という方向性を家族みんなで共有できるはずです。

「10年先」の生活を見据える

家づくりに没頭していると、どうしても今の生活がすべてのように考えてしまいがちです。でも、技術の進化や家族の成長によって生活スタイルは変わっていくものです。一方で、住まいはファッションや家電製品とは違って、30年、40年と長く、ずっとそこにあり続けるものです。

だからこそ、今の満足度をピークにするのではなく、将来の暮らしや家族の状況を見据えて間取りを考えることが重要です。

例えば、若い頃には「広い家がいい」と思っていても、ある程度の年齢になると「家が広いと掃除が大変」という考え方に変わることもあるようです。

あまりにも遠い将来を想定しても意味がありませんが、今の満足度をピークに考えるのではなく、10年先の暮らしや家族の状況を見据えて間取りを考えるのがお勧めです。


また、コロナ禍でテレワークが普及した際には、ワークスペースの確保に困った方も多かったようです。その時は無駄なように思えても、使い方を限定しないゆとりをとっておくと、将来の変化を吸収してくれるバッファになるかもしれません。

このレシピのおさらい

間取りを考えるというと、つい「どんな間取りにしようか?」という所からスタートしてしまいがちです。

でも、実際に自分たちの生活を反映した間取りを考えてくれるのは、ハウスメーカーの設計者等の専門家です。膨大な専門知識が必要な家づくりにおいて、専門家の知恵と経験を使わない手はありません。

そのため、「どのようにして専門家に間取りの要望を伝えるのか?」ということが、とても重要なポイントになります。


まず、当たり前になっている家族の生活スタイルを具体的な言葉にすることが大事です。そして、「絶対に叶えたいこと」=「何を大事にして家づくりをするのか?」という家づくりの方向性を家族全員、さらにはハウスメーカーの担当者と共有することが重要です。

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